
食品環境検査協会で働く先輩たちの声をご紹介します。
①東京事業所勤務 K.F.さん(東京農工大学大学院農学府環境資源物質科学専攻 修了)
| 入社年 |
2022年(中途採用) |
| 配属 |
東京事業所 |
| 職種 |
検査、総合職 |
- 現在のお仕事について教えてください
- 食品添加物の規格試験をしています。分析の他にも、サンプリング(輸入検査のための倉庫等での試験品採取)を週数回行っています。
- この職業を選んだ理由や経緯をお聞かせください
- 学生時代に大気汚染や、水質汚染、木材の検査など環境に関わる分析をしていました。卒業後は一度、異なる業種で働いていたのですが、やはり分析の仕事にもう一度携わりたいなと思いが強くなったことがきっかけです。もともと食品の分析にも興味があったので、当協会のことを知ったときに、「ここでなら自分の経験を活かせるかもしれない」と思い、入職を決めました。
- 仕事で印象に残っているエピソードはありますか?
- 入職して数か月後ですが、今振り返っても一番忙しかったと思う時期がありました。まだ前処理の工程しか担当していなかったのですが、業務に慣れていなかったため、とにかく必死でこなしました。それを何とか乗り切った経験が、今の自分の支えになっていると感じます。今でも「きついな」と感じる場面では、当時を思い出すと頑張ることができます。
最初のころは、組まれた業務を無事に進められたことに達成感を感じていました。4年目になり、業務の流れや内容もつかめてきましたので、最近では、難しい分析や再分析で良い結果が出た時にこそ、より大きな達成感を感じるようになりました。
達成感を感じる場面の変化からも、少しずつですが自分の成長を実感できます。
- 社風や職場環境はどうですか?
- 実際に働いてみると、自分が想像していた以上に仕事に対して几帳面で真面目な方が多いと感じました。でも、業務内容を考えると、そういう方が多いのも納得です。
気づけば、自分も業務に携わっていく中で、以前よりも丁寧に物事に向き合うようになったと思います。入ったばかりの頃は、もう少し感覚的に動いていた気がしますが、4年間の中で周りの方の姿勢に触れながら、自分自身も少しずつ変わってきたと思います。
それもこの職場で過ごしてきた時間のおかげだと思っています。
②東京事業所勤務 Y.K.さん(鹿児島大学農林水産学研究科食品創成科学専攻 修了)
| 入社年 |
2024年 |
| 配属 |
東京事業所 |
| 職種 |
検査、総合職 |
- 現在のお仕事について教えてください
- 現在、私は食品中の食品添加物を分析する業務を担当しています。まだすべての項目を習得しているわけではありませんが、教わった範囲はまんべんなく、幅広く経験させてもらっています。
試験項目は日によって異なり、受け入れたサンプルの内容に応じて、対応できる人が担当する形です。
- この職業を選んだ理由や経緯をお聞かせください
- 大学では食品系の学部に所属していて、もともと「食品に関わる仕事がしたいな」と思っていました。大学院まで進んだことで研究職も考えていたんですが、研究そのものよりも、実験を通してデータを取ることのほうが自分には合っているなと感じるようになりました。
新しいものを一から生み出すことに面白さを感じる人もいますが、私はそれよりも、決まった方法でしっかりと結果を出していく分析のほうが好きなんです。そんな自分にぴったりだと思って、食品に関する分析業務に携われる当協会に入職しました。
- 仕事で印象に残っているエピソードはありますか?
- 入ったばかりの頃は、試験件数が多いと一人ではとても終わらなくて、先輩に手伝ってもらうことが多かったんです。でも、だんだん慣れてきて、自分ひとりでもかなりの件数をこなせるようになったときは、「あ、できるようになってきたな!」って嬉しくなりました。
そういう変化を実感できると、成長しているなって感じられて、やりがいがあります。
- 社風や職場環境はどうですか?
- 入る前に、協会にいる大学の先輩から「ここは優しくて和やかな人が多いよ」と聞いていて、実際に働いてみたら本当にその通りでした。みんな穏やかで話しやすくて、すごく居心地がいいです。
班の雰囲気も思っていたよりずっと明るくて、ちょっとびっくりしました。試験って、黙々と一人で作業するイメージだったんですけど、実際は班の皆で仕事を進めていくのもあって、作業中も「これお願いしていい?」とか「大丈夫?」って声をかけ合うことが多く、いい意味でギャップがありました。
ずっと黙って作業していると疲れてしまうこともあるので、先輩たちが自然に明るい雰囲気を作ってくれるのは本当にありがたいです。おかげで毎日楽しく働けています。
③東京事業所勤務 H.H.さん (琉球大学農学部亜熱帯生物資源科学科 卒業)
| 入社年 |
2024年 |
| 配属 |
東京事業所 |
| 職種 |
検査、地域限定職 |
- 現在のお仕事について教えてください
- 今は、食品の中にどれくらい菌がいるかを調べて、規格に合っているかどうかを確認する検査を担当しています。細菌検査はだいたい一通り経験していて、作業にもだいぶ慣れてきました。
標準微生物の継代方法など、今後覚えたいこともたくさんあるので、日々勉強中です。
- この職業を選んだ理由や経緯をお聞かせください
- 大学では、生物が人の生活にどう活用されるかをテーマに、代謝産物の利用や、食品の再利用、二次利用の研究をしていました。そういった経験から、食品関係の仕事に就きたいと思っていて、大学で募集要項を見たのがきっかけで食品検査の業界を知りました。マイナビで調べていく中で当協会を見つけ、「ここなら自分の経験が活かせそう」と感じて応募しました。
実験操作には慣れていたので、今の仕事にもスムーズに入れたと思います。
- 仕事で印象に残っているエピソードはありますか?
- これといったエピソードはありませんが「毎日が達成感を感じられる仕事だな」と感じています。その中でも分析作業に取り組んでいるときが一番やりがいを感じます。やるべきことが一つずつ片付いていくと、「よし、進んでる!」と実感できて、達成感があります。
集中して作業に向き合える時間が多く、結果が形になって返ってくるところに、この仕事ならではの面白さとやりがいを感じています。
- 社風や職場環境はどうですか?
- 会社説明会のときは、みんな真面目に黙々と仕事に励んでいる印象だったんですが、実際に入ってみると、すごく明るくて、よくしゃべる人が多くてびっくりしました。
試験って一人で黙々とやるものかと思っていたんですけど、実際はみんなで声をかけ合いながら、わいわいとチームで進めていく感じです。一言で言うと、みんな「優しい」です。
休みも取りやすくて、みんなができるだけ予定が重ならないように気を配ってくれるので、安心して相談できます。
④横浜事業所勤務 T.N.さん (岐阜大学大学院応用生物科学研究科応用生命科学専攻 修了)
| 入社年 |
2015年 |
| 配属 |
横浜事業所 |
| 職種 |
検査、総合職 |
- 現在のお仕事について教えてください
- 今は横浜事業所の移転にともなって、分析業務に関わる機会は少なくなりましたが、その分サンプリング(輸入検査のための倉庫等での試験品採取)業務がメインになり、品目登録制度に係る仕事も覚え始めています。お客さまとの窓口業務にも携わるようになって、新しいことにどんどんチャレンジできているところです。
- この職業を選んだ理由や経緯をお聞かせください
- 就職活動では、分析系の仕事を中心に探していました。そんな中で、最初に声をかけてくれたのが当協会で、内定をいただいたことも大きなきっかけになりました。
全国に事業所があって規模も大きく、いろいろな業務に関われそうだなと思ったのも決め手のひとつです。ここなら自分のやりたいことに挑戦できそうだと感じて、入職を決めました。
大学時代は農学系で、学部では食品系や化学の分野を幅広く学んでいました。大学院ではより化学寄りの研究に取り組んでいて、地下水の汚染物質を分解するテーマに取り組んでいました。そうした経験から、分析の仕事に興味を持つようになったのも大きかったと思います。
- 仕事で印象に残っているエピソードはありますか?
- 入職1年目は福岡事業所で食品中の食品添加物の分析を担当していました。その年、清水事業所が忙しくなり応援に行った際、「福岡で栄養成分表示に係る分析を始めるから、清水で勉強してきてほしい」と言われ、清水事業所で学んだあと福岡事業所に戻り、その立ち上げに関わりました。
当時はノウハウの蓄積が少なく、手探りでのスタートでした。参考資料を調べたり、清水事業所のベテランの方に相談したりしながら、試行錯誤を重ねて進めていきました。サンプルも毎回内容が違うので、「これで合ってるのかな?」と確認しながら進める日々でしたが、その分やりがいも大きかったです。
立ち上げ当初は一人で対応していましたが、最終的には3〜4人の体制になり、チームで取り組めるようになりました。その後5年間、福岡事業所で栄養成分表示に係る分析を続け、横浜事業所へ異動。そこでは再び食品中の食品添加物の分析を担当しました。事業所ごとに違う経験ができたことで、幅広いスキルを身につけることができたと感じています。
- 社風や職場環境はどうですか?
- これまで福岡、清水、横浜の3つの事業所を経験してきましたが、事業所ごとに雰囲気がけっこう違うなという印象があります。それぞれに特色があって、環境の違いを肌で感じました。
ただ、どの事業所でも共通しているのは、分析の精度をしっかり意識して、丁寧に仕事に向き合っているところです。全体として、堅実にコツコツと取り組む社風だなと感じています。
⑤清水事業所勤務 H.M.さん (山口大学大学院農学研究科生物資源科学専攻 修了)
| 入社年 |
2019年(中途採用) |
| 配属 |
清水事業所 |
| 職種 |
検査、総合職 |
- 現在のお仕事について教えてください
- 今はバイオアッセイによるビタミン類の分析の検査をメインに担当しています。ほかにも細菌試験の一部や異物検査を行っていて、3日に1回はサンプリング(輸入検査のための倉庫等での試験品採取)にも出ています。
入職してからは、有害物質や金属、ビタミン、細菌など、さまざまな分析業務を経験してきました。幅広い検査に携わることで、知識もスキルも少しずつ積み重ねられていると感じています。
- この職業を選んだ理由や経緯をお聞かせください
- 私は中途入職で、やっぱり大学で学んだ知識や経験を活かせる仕事がしたいと思い、安定していて分析業務に関われる当協会に興味を持ちました。
大学院では研究に打ち込んでいたんですが、一度その分野から離れてみたことで、「やっぱりこの分野が好きだな」と改めて実感できたのが大きかったです。
- 仕事で印象に残っているエピソードはありますか?
- 新しい検査方法の立ち上げに関わったときは、特にやりがいを感じました。たとえば、ヒスタミンの検査で分光光度計が新しく導入された際には、分光法のSOP(標準作業手順書)を一から作り直したり、必要なデータを集めたりと、普段とは違う業務で苦労がありました。
でも、自分の手で形にしたものがきちんと残っていくのは嬉しいですし、「ちゃんと作り上げたな」と思える瞬間に達成感があります。大変な分、やりがいのある仕事だと感じています。
- 社風や職場環境はどうですか?
- 業務に関しては、入職前にイメージしていたものと大きなギャップはありませんでした。
分析業務は想像通りでしたが、サンプリング(輸入検査のための倉庫等での試験品採取)は入ってから学ぶことが多くて、実際に経験しながら少しずつ覚えていった感じです。
清水事業所は、みんな淡々と落ち着いて仕事に取り組んでいる雰囲気で、静かだけど集中しやすい環境だと思います。自分のペースでしっかり業務に向き合える職場です。
⑥神戸事業所勤務 T.K.さん(京都府立大学大学院生命環境科学研究科応用生命科学専攻 修了)
| 入社年 |
2023年(中途採用) |
| 配属 |
神戸事業所 |
| 職種 |
検査、総合職 |
- 現在のお仕事について教えてください
- 今は、食品添加物の規格試験をメインに担当しています。加えて、週に4回ほどサンプリング(輸入検査のための倉庫等での試験品採取)にも出ています。どちらの業務にも関われるので、日々充実しています。
- この職業を選んだ理由や経緯をお聞かせください
- 大学院まで進学して研究に取り組んでいたんですが、新卒ではあえて異業種にチャレンジしてみました。実際に働いてみる中で、自分の強みや興味がどこにあるのかを改めて見つめ直すきっかけになり、「やっぱり実験や分析に関わる仕事がしたい」と思うようになりました。
大学では管理栄養士養成課程、大学院では医学系や環境分野の研究をしていたので、そうした知識や経験を活かせる仕事として、当協会に魅力を感じました。
- 仕事で印象に残っているエピソードはありますか?
- 検査結果が「適か不適か」判断しづらいときは、再分析を何度も繰り返すことがあります。ときには同じ試験を5回以上やることもあって、結果がばらつくとどう進めるか悩むこともありますが、そういった難しい検査に向き合うことで、自分の経験としてしっかり積み重なっていくのを感じます。
分析業務は1件ごとの区切りの期間が比較的短くて、だいたい1〜2週間くらいでひと区切りつくことが多いんです。「ここまでやった!」という達成感をこまめに味わえるのも、この仕事の魅力のひとつだと思います。ひとつひとつの業務に集中して取り組めて、終わったときの手応えがしっかりあるのが嬉しいですね。
大変だった日は、帰宅後に入浴などで気分をリセットして、翌日はすっきりした気持ちでまた取り組むようにしています。そうやって少しずつ積み重ねていけることに、この仕事ならではのやりがいを感じています。
- 社風や職場環境はどうですか?
- 職場は落ち着いた雰囲気で、静かすぎず騒がしすぎず、ちょうどいい距離感がある感じです。周りとの関係もほどよくて、自分にはすごく合っているなと感じています。
食品添加物の規格試験では、他の分析ではあまり使わないような機器を扱うこともあって、そういった専門的な知識が身につくのもこの環境ならではの魅力ですね。知識の幅が広がっていくのを実感できるのが、働いていて楽しいところです。
⑦神戸事業所勤務 Y.K.さん(兵庫県立大学大学院環境人間学部 環境人間学研究科 環境人間学専攻 修了)
| 入社年 |
2025年 |
| 配属 |
神戸事業所 |
| 職種 |
検査、地域限定職 |
- 現在のお仕事について教えてください
- 食品添加物の規格試験をしています。
- この職業を選んだ理由や経緯をお聞かせください
- もともと実験がすごく好きで、大学・大学院では食品に関する勉強をしていました。食品に関わりながら、実験系の仕事ができる職場を探していたところ、当協会を知って「ここなら自分の好きなことが活かせそう」と感じました。
面接では「どんな業務でもやってみたいです!」と伝えまして、実際今は食品添加物の規格試験という業務に関わりながら、日々新しいことを学べる環境にやりがいを感じています。
- 仕事で印象に残っているエピソードはありますか?
- 入職して少しずつ分析業務にも慣れてきた頃、清涼飲料水の検査が立て続けに入ってきて、ちょうど他の業務とも重なってしまい、てんやわんやしていた時期がありました。
でも、そんなときに班長が「大丈夫?」って声をかけてくれたり、気にかけてくれているのがすごく伝わってきて、「あ、自分ひとりで抱えているわけじゃないんだな」って思えたんです。そういう人とのつながりって、しんどいときほど支えになりますよね。
そんな支えもあり、なんとかその波を乗り越えられました。
- 社風や職場環境はどうですか?
- みなさん忙しい中でも、新人の私たちにもすごく気を配ってくださっていて、質問すればすぐに答えてくれるような、働きやすい雰囲気だなと感じています。
自分のミスでご迷惑をおかけしてしまったこともあるんですが、「こういうときは気をつけようね」と優しく丁寧にフォローしてくださるんです。そういう対応にすごくホッとしますし、安心して仕事に向き合えています。
⑧福岡事業所勤務 N.H.さん (佐賀大学農学部生命機能科学科 卒業)
| 入社年 |
2019年(中途採用) |
| 配属 |
福岡事業所 |
| 職種 |
検査、地域限定職 |
- 現在のお仕事について教えてください
- 現在は食品中の残留農薬を分析する業務をしています。入職して7年目になりますが、この検査に関わるようになったのは3〜4年目くらいからです。最初の3年間は栄養成分表示に係る分析業務を担当していて、その後に異動しました。
異動したばかりの頃は、扱う数値がすごく細かかったり、ガスクロマトグラフィーなど新しい機器を使うこともあって、ちょっと戸惑うこともありました。でも、少しずつ慣れていく中で、できることが増えていくのを実感しています。
- この職業を選んだ理由や経緯をお聞かせください
- 最初の就職では食品に興味があったので食品会社に入りました。でも働くうちに、ワークライフバランスのことも考えるようになって、地元の福岡に戻って働きたいなと思うようになったんです。
せっかくなら、これまでの経験を活かして食品関係の仕事がしたいなと思っていたのと、もともと大学では実験が好きだったので、品質管理とか分析系の仕事を探していたところ、協会のホームページを見つけて応募しました。
- 仕事で印象に残っているエピソードはありますか?
- 栄養成分表示に係る分析をする班から食品中の残留農薬を分析する班へ異動したとき、この班ではまだ手計算で作業していることが多かったんです。そこで「エクセル使いたいです!」って提案して、少しずつ効率化していきました。
他の班から移ってきたからこそ、「こうすればもっとやりやすいかも」っていう新しい視点を仕事に活かせたのは、自分にとってもいい経験でした。
あと、分析業務って、普段は消費者の立場では気づかないようなことも、実際に検査してみるといろいろ見えてくるんですよね。そういう気づきがあるのも面白いですし、計画通りに分析が終わっていくと「よし、やりきった!」っていう達成感もあって、そこが楽しいところだと思います。
- 社風や職場環境はどうですか?
- 働きやすいなって感じることが多いです。お休みも取りやすいですし、人間関係もほどよくて、気を張りすぎずに過ごせています。
忙しい時期とそうじゃない時期の波がちゃんとあるので、心にも余裕を持って仕事ができるのがありがたいです。無理なく続けられる環境だなと思っています。
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